購入:ジェフリー・ディーヴァー最新作
☆スパイダー・ゲーム
日高晤郎ショーと、ジェフリー・ディーヴァー作品
私の毎年の恒例行事、正月読書。
これは会社勤めの頃、普段読書しようと思っていても、時間に追われて中々集中して本を読めないので、正月休みを利用して、これはと思う作品を集中して読むという個人的な年中行事の一つなのですが。
日高晤郎ショーを知ってから、特に1999年に出版された作品、リンカーンライムシリーズの第一作「ボーン・コレクター」が私の本棚で紹介されてからは、一度も欠かすことなく正月読書の内の一冊は、ディーヴァー作品と決めております。
おおよそ毎年、9月あたりに出版されるのですが、私の本棚で紹介されるのは12月に入ってから。
そこで晤郎さんの書評に触れて、それから購入して、正月三箇日の間に読了するというパターンでした。
晤郎さんが旅立たれた2018年の正月以降も、毎年ディーヴァー作品の購入と読書は続けております。
単行本と文庫本
それで昨日。
今年のディヴァー作品を買うために本屋へ行ったのです。
行ってみたものの、新作が見当たらない。
そこで店員さんに探してもらったら、たった一冊、在庫がありました。
これがこちら。
なんともう、文庫本化されていましたので驚きました。
私は晤郎さんの影響もあり、特にお気に入りの本は単行本で買うのが好きなのです。
やはりあのハードカバーで装丁された独特の手触りも風合いも、本好き読書の醍醐味ですから。
それなのでやはり購入は単行本が良いという事で、文庫本を一旦置いて、再び探してみました。
ところがどんなに探しても無い。
これはもう仕方ないので、ネットの時代でもありますので、検索をかけてみたのです。
それがどうしたものか、スパイダーゲームの単行本が見当たらないのですよね。
発行元の文藝春秋社のサイトを調べてみても、新作が文庫本しかないのです。
出版界の事情
出版業界が昨今大変厳しいというのは聞いておりますが、ディーヴァー作品の新作を文庫本でいきなり出すとは思いもよりませんでした。
こうなれば仕方ありません。
文庫本しかないのですから、買うしかない。
そこで文庫本の値段を見て再び驚かされました。
税別で、1400円。
文庫本で、これはちょっとお高いのではないかと思います。
でも、背に腹は代えられません。
買いましたけどね。
しかし文藝春秋さん、それはご商売ですから仕方ないのですけれども。
文庫本ならせめて税込み1100円。
単行本なら2500円ぐらいでなんとかならなかったのでしょうか。
やはり良い作品でも、それなりにお高く感じてしまうと売れないと思うんですけど。
ちなみに昨年のディーヴァー作品は、リンカーン・ライムシリーズで「ウォッチメイカーの罠」
こちら単行本で3520円。
現代は、本が売れなくなった時代だとも言われております。
読んでも薬にも毒にもならない本も巷にあふれておりますし、しかしそういう本からは本当の読書好きは現れにくいでしょう。
そうしたら、益々本離れに拍車がかかる悪循環。
だから出版社も儲からない。
儲からないから儲けに走ってみるものの、読者層はますます薄くなって行ってる状態ですので上手く行きづらい。
時代なんでしょうね。
まあ、仕方ないとはいえ。
本好きにとっては寂しい時代です。
ディーヴァー作品新作がいきなり文庫本とは、なにか悲しいなぁと思うのです。

