晤郎ショーに関係してくるので、少しだけプロレスのご説明

前からの続き

☆プロレスにおける受け身という凄み

ここは晤郎さんを語るブログじゃないのかとお思いでしょうが、そこはそれ、縦横無尽でございます。
いずれこのプロレスの話が、ウィークエンドバラエティ日高晤郎ショーに帰着しますので、いましばらくご辛抱下さいませ。

ボクシングは真剣勝負。
プロレスは八百長で、ショー。
多くの方はそう単純に色分けされているのではあるまいか?

晤郎さんも放送中、幾度となく「プロレスは興行だから」と仰っていた。
そこには、観客を楽しませるスポーツショー的な意味合いを含ませて。
それは、確かにそう。

「興行」これは、観客を集め入場料を徴収しスポーツや芝居やコンサートを行う事である。
つまり、ボクシングにも興行はある。
では、その二つの格闘技の違いは何か?
私が思う二つの競技の大きな違いの一つは、「受け」だ。

☆プロレスにおける「受け」と「受け身」

「受け」
ボクシングでは、相手の技を避けて、いかに効果的に自分の攻撃を相手に与えダメージを蓄積させていくかが大切。
一方プロレスでは、それも勿論あるのだが、「受け」もプロの技術と評価される。
いやむしろ、受けの上手下手を評価されることが多い。

ではその「受け」とは何か?
プロレスの攻撃はおおまかに、打撃技・関節技・投げ技と大別されるが、そのどれを仕掛けられても避けずに、相手の技を受ける事。
またその受け方を指す。
バカみたい、逃げりゃいいじゃんと思われる方は、ここから先を読まずにとっととションベンでもして寝ていただきたいお願いします。

相手の技をいかに受けるかという意識が、プロレスの根幹にあるし、観客の多くもそれを理解したうえで会場に足を運んでいる。

プロレス的考え方はこうだ。
レスラーは日頃から受けも意識して体を鍛えている。
その舞台裏の日頃の鍛錬は、華やかな試合会場での「受け」にも表される。

素人なら大怪我か命に係わるような衝撃さえ、レスラーは「受け」るのだ。
単純に観客は、その「受け」の凄まじさに狂気する。
当たり前だが、「受け」にも上手下手はある。
その差は、「受け身」の差だ。
衝撃を真正面から受けているように見せながら、致命的ポイントから微妙にズラす技術。
詳しくは省略するが、日本では柔道がその源流、そういう事なのだ。

☆プロレス団体による「受け」の違い

その「受け」も、団体によって違うという話は、案外知られていない。
私は、幾人ものトップレスラーからその話を伺った。
自分の身を護り、相手の攻撃の力を逸らし、やがて来る攻撃の場面へ体力を温存させ、外部(観客)に魅せ、相手の体力を奪っていく「受け」の発想。
私はプロレスのそこに惹かれ続けている。
そして数多あるなかで、ジャイアント馬場さんの流れを組むプロレスが大好きなのだ。

☆日高晤郎さんに視たプロレス的「受け」の技術

23歳。
札幌に越してきてプロレスファン歴18年だった私は、衝撃の出会いを果たす。
それが日高晤郎さん。
実は晤郎さんの内側に、極めて私の好きな形に近い「受け」を観たからだった。

日高晤郎さんとジャイアント馬場さん」に続く

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