日高晤郎ショー 東日本大震災報道・Vスタジオ8:09
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☆Vスタジオ・1
【千秋アナウンサー】STVラジオVスタジオより
はい、それではお伝えします。
経済産業省原子力安全保安院は、速報でお伝えします。
今日、福島第一原発について、経済産業大臣が原子炉格納容器の蒸気を外部に放出する作業を東京電力に命令することを決めたと発表しました。
原子力災害対策特別措置法に基づく措置命令です。
冷却機能を損失した福島第二原発も、法に基づく緊急事態宣言に追加されます。
原子力安全保安院と東京電力によりますと、福島第一原子力発電所の正門で、通常のおよそ8倍の放射線量を計測しました。
また、原子炉の建物の近くにある中央制御室では、通常のおよそ1000倍の放射線量を計測しています。
いずれも原子炉内の放射能が大気中に漏れていることを示しているという事です。
ただ、計測されている放射線量は、人体には影響を与えない程度で、発電所内で復旧作業を行う人たちの安全は保たれていると説明しています。
東京電力は、原子炉の建物内の気圧が高くなった結果、放射能が漏れているとして、原子炉内の空気を外に出す事で気圧を下げ、放射能漏れを食い止める考えです。
また政府は、住民に対する避難指示の範囲を発電所の周辺3km以内から、周辺10km以内へと拡げました。
海江田経済産業大臣は、放出される放射性物質について「微量とみられる」と強調しました。
原子力安全保安院では、避難地域の拡大に加え、風が海に向って吹いていることなどから、住民の安全は保たれると説明しています。
警察庁によりますと、午前6時45分現在での地震による死者は全国で202人にのぼっています。
岩手県で61人、宮城県で44人、福島県で73人などとなっています。
これとは別に宮城県仙台市の若林区で、津波で死亡したとみられる200人から300人の遺体を警察官が確認したという事です。
また、行方が分からなくなっているのは、全国で673人だということです。
青森県で2人、岩手県で134人、宮城県で39人、福島県で484人、茨城県で3人、千葉県で11人の行方が分からなくなっているという事です。
怪我をした人は全国で991人で、北海道で1人、青森県で48人、宮城県166人、秋田県で4人、山形県で5人、福島県で148人、茨城県で349人、千葉県で64人、栃木県で90人、群馬県で18人、埼玉県で19人、東京で49人、神奈川県で29人、高知県1人が怪我をしたという事です。
岩手県では多数の負傷者が出ているという事ですが、まだ把握し切れていないという事です。
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