根付の紐通し
☆鼻から蕎麦という無茶な話
さてXmasも終わり、気持ちはもう年末年始に向かってまっしぐら。
というわけで、先日来悩み続けていた根付の紐通し、ついに成功しました。
紐は赤色。
この紐は、選んだ後に分かったことなんですが、関社長が京都より買ってらした紐とのこと。
京都で買った亀の根付を京都からやってきた紐に通す事になり、妙にハイテンションになった私です。
ですがこの根付紐通し。
気力だけではどうにも上手くいきません。
紐が根付穴に潜れないんです。
奥に当たった糸がもう一方の穴から出てくれれば良いんですが、これが出ない。
分かりづらいでしょうから例えますが。
構造からイメージすると、少し硬めに茹でた蕎麦を三本撚って、右の鼻の穴から突っ込み続けてそれを左の鼻の穴から出すという感じで。
約30分試みて、無理だこれは、となりました。
だいたい蕎麦を片方の鼻の穴から突っ込み続けたとして、反対の鼻の穴から出るわけなかろうという気分と全く同じ感じなのです、根付に根付紐を通すということは。
☆インターネットの時代
晤郎さんは好まれてなかったけれど、私は平気でインターネットを使います。
困ったときのインターネット。
物凄く遠くに居る物知り老人よりも、自宅でカチャカチャインターネットです。
すると有りました、根付紐の通し方。
やはりある程度の方々が悩んでらっしゃったんでしょうね。
動画もあったので重宝しました。
用意するのは、釣り糸と刃物。
釣り糸、、、つまりテグスですね。
テグスは20~30㎝あれば充分です。
☆根付紐の通し方
1,根付紐の輪に、テグスをかけて左右同じ長さにして先端付近を結びます。
2,結んだテグスを根付穴の片側に差し込みます。
差し込んでゆっくり奥へ奥へと送り続けます。
この亀の根付の場合、深めの逆U字をしてましたので、テグスが奥でぶつかっても、押されて曲がって反対側の穴から出てきませんでした。
なので光を当て照らしながら、細い針金の先端を釣り針状に曲げたもので引っかけて導き出しました。
3,あとは出てきたテグスをそっと引っ張ると、根付紐がテグスに続いて入り込んでいきます。
4、反対側の穴から出てきたらあとは簡単。
5,出てきた根付紐の輪っかに、紐本体を潜らせ、縛ります。
6,縛り終わったら、テグスを切断し取り外します。
7,根付の反対側の先端に、目的の物を取り付けます。
私の場合は、祖母の形見の懐中時計。
こういう感じで完成しました。
着物を調べ始めて身にまとって、あれこれ調べていくうちに触れることになる日本文化の奥深さ。
今もなお、晤郎さんは私にこうして、学びの場を提供して下すってます。
だから毎日が自分なりにではありますが、楽しいです。
今日はここまで。