周波数調節の大切さ①

☆鉱石ラジオに学ぶ

昨日、私の愛用ラジオについて書きました。 
今日は少しその枝葉。
緊急警報放送対応ラジオ

私は実はですね、中学生のころ、ラジオ部だったんです。
ラジオ部。
なんじゃそれ?ですよね。

アマチュア無線に熱心な先生が赴任されて、そこで始まったのがラジオ部。
活動期間わずか1年という短命の部活動だったのですが、まぁ面白かった。
僻地の中学校だったので、部員が極端に少ない。
しかも他の部活と掛け持ち可能。

あるとき、顧問のS先生が高らかに宣言したんです。
よし、各自でラジオを作ろう!
え?先生、ラジオって、あの音楽とか聴くラジオですか??
そうだよ!
出来るんですか?僕たちに??
できるよ!

驚きましたね、大人のなんていうか、存在感に。
ラジオを作るってんですから。

鉱石ラジオというやつです。
いい加減な部員だったので、その時使った鉱石が磁鉄鉱だったのか黄鉄鋼だったのかその他の石だったのかは覚えてませんが、微妙な金属板の調整とかやったのは覚えてます。
計画段階から含めて半年はかかりました。
それで、私の作ったラジオだけ、放送を拾ったんです。
イヤホンでようやく聞き取れる程度の音声でしたが、衝撃でしたね。
鉱石ラジオ

勿論、これは当時私が作った鉱石ラジオなどではなく、インターネットから引っ張ってきた鉱石ラジオの写真なんですが、これが一番、当時私が作った鉱石ラジオに近い形ですね。

☆バリアブルコンデンサーの思い出

バリアブルコンデンサー。
通称:バリコン。
可変蓄電器と言いまして、薄い金属の板同士の合間に空気を挟んで金属板の重なる面積を調整する部品です。
バリコン

写真の向かって左のダイアルを回すと、上の金属板がその分回転するんですね。
そして手前下側の金属板は固定で、上と下の金属板の重なる面積が、ダイヤルを回す分量で変わってくる。

つまり金属板の重なる面積に応じて、捕まえる電波の種類が変わるんです。
これが、ラジオの選局の仕組みです。

私達ラジオ部は僻地の貧乏部活動でしたから、バリコンも廃材から取ってきます。
当然、金属板が曲がったものばかり。
まずバリコンは、金属板同士が少しでも互いに接触していると役に立ちませんでしたから、そこを金属の棒などで直していくんですね。
私はこれが天才的にうまかった。
何故なら、廃品バリコン争奪じゃんけんに負けて、私がもらったのは最悪レベルのバリコンでしたから。

S先生も、そんな私のバリコン修理の腕前に驚いて、プライベートで別個2つのバリコン修理を頼まれたんです。
誇らしかったですね。

ちなみに、鉱石ラジオが何故電波をキャッチできて、音を再生できるかの詳しい部分は現代科学でも不明なんだと、何かの記事で読んだことがあります。
ラジオって、不思議なんですよね、色々と。

良い時代の、良い教育でしたね。

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