仮面ライダー・ブラックサンを観ました

ゴールデンウィークでしたから、過去の映画を観ようかと思いまして。

色々探していたら、「仮面ライダーブラックサン」という作品が目につきました。
どれちょいと見てみるかと点けたら、想像を超えて面白かった。

あの、シン・仮面ライダーっぽいクオリティ。
それでこの作品は、仮面ライダー50周年記念作品として作られているらしいんです。

ここで憎いのは、作品の設定。
仮面ライダー第一作を観ていた世代には、たまらない作りです。

というのも、主人公が悪の組織から肉体改造手術を受けて異形の戦士仮面ライダーにさせられるのですが、その手術がなされたのが1972年。
作品の舞台は、そこから50年後の2022年。
50周年記念作品ですから、この設定は昭和ライダーファンにはたまらないでしょうね。

それで主人公の見た目が40~45歳ぐらい。
(改造人間だから、人間の加齢の仕方とはどうも違うみたいで、、、その秘密は特殊な食事にあるのですが)
仮面ライダー ブラックサン

更に、作品の背景設定に惹かれました。

1972年。
実際の世の中では、連合赤軍による、あさま山荘事件が起こった年です。
そして最初の仮面ライダーが放送されていた年でもある。

今回私が見た「仮面ライダー・ブラックサン」では、この1972年に、主人公が拉致されて肉体改造手術を受けたという設定。
その手術後に怪人となった主人公が所属する組織が、連合赤軍のイメージそのまま。
なんとこの年には、日本政府による怪人との共存宣言まで出されているんですね。

物語は、そんな1972年の思い出と、その50年後である2022年を交互に写しながら進んで行きます。
50年後には主人公の属した組織は、政党にまでなっている。
ん??、、、

2022年の現代では、街で怪人を排斥しようとするデモ隊と、それに抗議する怪人のデモ隊が衝突する事件まで起きている、、、、ん??
これも、絶妙。

実際に現実社会では、不法移民とそれに抗議するデモが起きています。
怪人と外人、、、響きも似てるし、、ううむ、これは今のクレームを恐れる地上波では絶対に放送は無理でしょう。
しかも、不本意な肉体改造手術だなんて人権がどうのこうのと叩かれるでしょうし。
(色んなルールで縛られてしまった地上波放送のつまらぬこと、つまらぬこと。)

しかし、、、良くこういうの作ったなぁと驚かされ。
秘められたメッセージ性の高さに驚かされ。
作品の作り込みに多々、雑さを感じつつも全10話、7時間以上かけて観てしまいました。
そんな私のゴールデンウィーク最後の半日でした。
仮面ライダー ブラックサン

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