郵便料金値上げ
☆かつてあった手紙の時代
文の味わい。
そんな言葉が段々と懐かしく思えるこの頃です。
手紙、書かなくなりましたね、葉書もですけど。
スマートフォンが普及した今、デジタルなメールやライン(このラインについては通話内容が、とある外国に筒抜けという事ですので軽い日常会話に留めておくべきですが。)で事足りますからね。
わざわざペンを執って文字をしたためるだなんて、面倒この上ない。
しかも切手代もかかるし、書き損じもたまに起こる。
当然、手紙の流通量は減るわけです。
以前は、国の期間として郵便局がありました。
国営という事で安い料金で、しかも安心信頼の上で、手紙や葉書を送ることができたわけです。
そこに、文字や文章を手書きで綴るという、しかも相手に心地よく読んでいただこうという思慮も働くわけです。
品性や知性がふわりと添えられたお便りのやり取りというのが、かつては多かったものですよね。
また、肉筆で文を紡ぐというのは読解力も思考能力も向上させてくれると言います。
手軽なメールやラインは、キーを押すという行為だけなので、その二つの能力はこれでは伸びないのだそうで。
そう言えば近年の若者たちの国語力が著しく低下したと言いますよね。
国語力の低下は、読解力や思考能力の低下ですから当然、文化衰退に直結です。
私は、とても怖い事だと思います。
☆今秋、郵便料金値上げ
あと一ヶ月半で、郵便料金の大幅な値上げが行われます。
理由は、郵便取扱量の減少と、それに伴う利益の減少の改善。
ん?
手紙や葉書の投函量減少してるのに、それによる収入減解消のために利用料金上げるだなんて、、、悪手でしょと普通なら分かる。
しかも大幅な値上げですから、普通に考えれば更に利用者が激減するのは目に見えてるんです。
郵政民営化だなんて、コイズミコイズミともてはやされましたが、結果的には日本から手紙文化が駆逐される方向に大きく舵を切ったという事。
なんとも残念です。
かつて晤郎さんが晤郎ショーの中でも良く仰っていました。
「皆様からのお便りが届く。そのお便りを開封する瞬間が私はとても好きです。」
郵便番号が5桁から7桁に変わる時でさえ、手紙文化の衰退につながると激怒された晤郎さんです。
今回行われる値上げについては何とおっしゃったでしょうか。
これからは確実に手紙も葉書も年賀状も激減するでしょう。
しかしあれですね、どこもかしこもここ20年、アホすぎる「上」が増えてきました。
手紙や葉書でしか伝えられないこともあるのに、、、。
今回の大幅値上げ、まったく残念でなりません。