読書~はだれ雪(下)
☆葉室麟 著
昨日、読了しました、読書~はだれ雪(下)。
まだ、はだれ雪の上巻をお読みでない方のために、ここでは詳しくは書かないでおこうと思います。
ただ、感想は、男の武士道と女の婦道というものが、この作品でも見事に描かれておりました。
婦道等と書きますと今の時代、差別だなんだとうるさいですが、そういう方はどうぞションベンして早めに寝てくださいと思います。
これはやはり、時代小説ですね。
しかもどの作品にも、一本の揺るがない美学としての軸が座っています。
独語の余韻たるや、それはもう、、、。
とまぁこれで終わってもなんですから、書いて良い部分で書いておきますと、このはだれ雪の下巻。
物語が、勘解由と紗英。
赤穂浪士による打ち入りの計画と実行。
扇野藩家老陣による勘解由暗殺の動き。
扇野藩藩主である信家の計らい。
屑野郎な由比道之助による勘解由邸襲撃。
そして、討ち入り後の赤穂側残党と吉良側の残党の中の武士道。
これらが絡み合って、物語の終盤へと一気に突き進みます。
やはり葉室麟。
かつての日本にあった命の美学を現代に突きつけ、読後は心底爽快。
さすが晤郎さんが絶賛されていた作家さんであると、今更ながらに感動しております。
さあ、葉室麟の扇野藩シリーズも後一作。
この勢いで、一気に読むことにします。