御家人 斬九郎
☆今見ても、素晴らしい時代劇
今、STVじゃない局で、渡辺謙さん主役の時代劇「御家人 斬九郎」をやっています。
もう20年近く前の連続テレビ時代劇ですよね。
あの頃も確かに夢中になって観ていたものです。
ですが、晤郎さんファンとして過ごした時間は私の目を肥えさせたみたいです。
もちろん、自分の着物をこさえた事もあるんですが。
時代考証もしっかりしているし、でも物語の進行や面白さを大事にして、そう厳密な部分ばっかりでない所も好き。
コスモスが咲いてたりしてましたからね、江戸時代に。
あれは明治に日本に入ってきた花のはずですから。
でもいいの、良いんです、撮影の陰影も凄まじく奇麗。
晤郎さんの仰っていた日本映画全盛時代の息吹を残す作品でしたね。
もうですね、蔦吉(つたきち)さんもおキレイ。
勝ち気で、チャキチャキの江戸っ子。
お武家の生まれでありながら、植木職人の義父に育てられ芸者さんになった蔦吉姐さん。
ほれほれ、この憂い。
それから斬九郎の母君で、お家の誇りを護り、鼓と薙刀を傍に日々を過ごしている美食家。
で、お金に目がないのがスッゴクおかしい。
そんな麻佐女(まさじょ)さん、もう大好き。
斬九郎にはとても厳しいんですが、時々めちゃくちゃオチャメさんになるんです。
それでまた着物の話になるんですが、衣装が素晴らしい。
撮影が、古き良き日本映画並みに濃密なので、着物の柄とか質感とかそれも勉強になっています。
御家人斬九郎。
原作は柴田錬三郎さん。
久々に引っ張り出してきて、今日の昼、一気読みしたんです。
あ~気持ちが満たされている土曜日の夜。
田村みなみさんのラジオ、リアルタイムを聴きながら。