金滴酒造の社長さん③
まぁ盛り上がりました。
社長さんのお話は、実に感動的であり、胸に迫るものがありました。
ご苦労を乗り越えてきた方共通の、明るさがありましたね。
辛かったことも、笑い話に変えて伝えて下さる強さ。
胸打たれました。
☆「原酒雫採り」とは?
コロナ禍もあり、4年ぶりの生産となったそうです、原酒雫採り。
お値段も、通常の純米大吟醸のほぼ倍。
通常の純米大吟醸金滴720mlが、税込み3,418円
雫採りが、同じ720mlで税込み6,500円。
何が違うか気になりますよね。
雫採りというのは、「もろみ」を「酒袋」に詰め吊り下げ、そこから自然に一滴一滴したたってきた雫のみを集めて低温熟成させた「雫酒」と呼ばれるものだそうです。
これについては明日のブログで、付録として書いておきますね。
頑張ってるんです、微生物。
味は、、、。
通常の純米大吟醸と比較してみました。(ええ、両方買いました)
素人の私でもはっきりと分かりましたね。
旨味と香りが別格です。
冷やで頂かなきゃもったいない。
口に含んで喉に落とした後、おもわず唸りました。
今年は限定50本で、残り15本と仰っていましたね。
大事に大事に味わいながら、頂いています。
☆金滴酒造 名取社長
私も社長も、日高晤郎さんファンであり、さだまさしファン。
先ほども書きましたが、盛り上がりました。
「私も、さだまさしさんが好きで、ずっと歌を聴いてたんですよ」と社長さん。
お名前は、名取重和さん。
災害復興にも力を入れているさださんが、大水害の奈良県十津川村復興に一役買ったご縁から、十津川郷観光大使も務めることになる。
その十津川村から北海道に入植された方々が新十津川村を作ったんです。
なので新十津川村の方は十津川村を「母村」と言うんだそうですね。
そのご縁でさださんが、新十津川村応援大使となって、金滴酒造ともつながったという次第。
そして、日高晤郎さんのこともずっとお好きで聴いてらっしゃった。
当時、名取さんは営業部長をやったと言ってらっしゃったかな。
会社が思わしくないときに、独断で晤郎さん関連のラベルを造り、スタジオに送っていたそうです。
晤郎さんに、金滴を味わっていただきたいという一心で。
こういう思い、晤郎さんならきちんと汲み取ってくださいますものね。
一度STVへ直接持参。
その折、廊下に並んでお渡しだけして帰ろうと思っていたところ、当時のディレクターから「是非スタジオへ」と招いてくださったのが晤郎さんとの初対面。
それから晤郎さんが旅立たれるまで、深い信頼関係は続いたんです。
「ああいう方はもう居ないですね、多くの敵を作っても、自分の信じた道を貫く志を持った方は。
私もそうありたいと、生きています。」
名取社長の中の晤郎イズムが、まっすぐにこちらにも届きました。
日本酒をほとんど飲まなかった私が、晤郎さんが旅立たれた後、偲ぶように日本酒や赤ワインを嗜むようになり。
こうして酒蔵の皆様から酒造りについての工程や想いを伝えていただいて、その分味わいも深くなり。
今頃ですけれど、少しですけれど、晤郎さんがおっしゃっていたように、酒と語り合いながら飲めるようになってきたかなと感じます。
そんなわけで、私は金滴がますます好きになりました。
そんな土曜日の、出会い旅でありました。