怖ずるな!
☆方言は悪い言葉だという教育
私の古里、九州なんですが。
方言ですかね、「おじがる」というのがありました。
当時小学校で「方言は悪い言葉なので使ってはならん!」なんて一部の先生が教えてましたね。
もう、今考えると思いっきり洗脳です。
バカな教育もあったもんです。
「おじがる」
怖がるという意味です。
これがまた、古い日本語なんですね、この歳になって分かる。
いまでも怖気(おじけ)なんて言葉に名残があります。
怖ず怖ずも「おずおず」で残ってます。
☆晤郎さんが愛用されていた禅語
晤郎さんは、禅語もよく引用されていましたよね。
その中に、沢庵禅師の言葉もありました。
「おづるな、おづるな、溝をばずんと飛べ、危しと思へばはまるぞ」
これは、「何事も、いよいよ実行の時は思い切って決行しなければならない。怖気づいてまごまごしていると、必ず失敗するぞ」という意味。
晤郎さんは「おづるな、おづるな、ずんと飛べ、おづればはまるぞ」とも言う時がありました。
私は日々、これは心に意識して留め置いている言葉です。
広く応用が利く言葉だと、今更ながら実感しています。
☆この文の前に、もう少し言葉があります
沢庵禅師のこの言葉は、前文があって、全体でこうなっています。
・おづるな
何事も、おづるなおづるな。
おづれば仕損なうぞ。
おづるは平生のこと、場へ出でてはおづる。
おづるなおづるな
溝をばずんと飛べ、危しと思へばはまるぞ。
☆日々に生きた言葉を使いたい
晤郎さんが使ってらっしゃって、いいなぁと感じた言葉は数多いです。
それらを忘れないように、大切に使っていきたいと心掛けています。
そのうちの一つが、この「おづるな」です。
つい数ヶ月前の東京でも、この言葉を5回唱えて場に臨みましたが、なんとかうまく飛び越えることができました。
皆さんも是非、ご自分の大事に思う言葉を大切にされてください。
きっとそのことで、人生がより輝く時が来ますから。
必ず来ますから。