映画:AI崩壊
☆私的ビデオグラフィティ
2020年の作品、AI崩壊を観ました。
映画の舞台は、2030年の日本。
国民の半数近くが、高齢者や生活保護者になった社会。
この時代、国民の健康を管理するのは、自立学習型のAI「のぞみ」
この「のぞみ」が何らかの理由で暴走を始め、削除対象の国民を選別し始め、そんな中、ペースメーカーを入れていた首相が死亡。
これをテロとした警察は、コンピューターウイルス発信源を特定。
テロリストを、「のぞみ」開発者の桐生浩介と断定、逮捕に向かうも逃走を許してしまう。
無実を訴えながら逃走歩続ける桐生。
一方桐生の一人娘「心」は、防護壁を下ろした「のぞみ」の氷点下に冷却される部屋に取り残され、命の危機が迫る。
はたして、桐生親子の運命は。
またほぼ日本全国民の生殺与奪を司る「のぞみ」の暴走の原因は。
混沌とする中、「のぞみ」の、全国民に対する生死選別終了予定時刻が迫る。
とまぁこんな内容。
こうのブロックへんてこタローが、個人情報を一枚のカードにまとめて、ついでに保険証もこれにまとめて、来年3月にはこのカードに免許証まで組み込もうとしてるって、皆さんご存知でした?
私はお金につられてマ、、、え~~おほん、、○○○○○○カードを作ってみたのですが、知り合いの親しいお医者さんと食事した時、これに保険証組み込むって正気の沙汰ではないと色んな理由聴いて、ぞっとしたのです。
もうこれは、こうのブロックへんてこタローさ行の発音すごくへんてこ崩壊です、大暴走です。
とまぁ、そんな話は置いといて。
このAI崩壊。
設定とかおおよそのストーリーは、機械版へんてこタローみたいで、なかなか良いと思うんですが。
ちょくちょく腑に落ちない展開が出てくるんです。
警察の特殊部隊の追跡から、天災だけれども、科学者がそんなに上手く逃走し続けられるのか?
とか。
冬の夜のフェリーから救命胴衣を抱きしめたまま海に落ちて、どうやったら生存率79%って数字が出るんだへんてこタローめ!
とか。
氷点下のAIルームに普段着でほぼ気を失って閉じ込められて、24時間だっけ、閉じ込められて、命の危険はもっと迫っているだろうになんだあの描き方はへんてこタローめ!!
とか。
大勢の特殊部隊に取り囲まれて銃突きつけられてる中、なんで自分が犯人だというようなことを名乗るんだこのへんてこタローめ!!!
あそこで黙っておけば、全部罪は桐生に押っ付けて完全犯罪だったのにへんてこタローめ!!!!とちょいネタバレm(__)m
という点が妙に納得できないのでありました。
ほとんど良い作品に仕上がりかけていたのに、監督と脚本には自然の驚異に対する経験と認識、そしてラストの詰めのご都合主義みたいな展開を良しとするへんてこタローチックな何かがあったように思えてなりません。
それとこれ。
2020年の作品ですが、2009年の名作サマーウォーズと2016年の名作シン・ゴジラの影響を大きく受けてるんじゃないかなんて思いました。
AI崩壊
主演:大沢たかお
監督・脚本:入江悠