緊急報告~新聞・テレビ時代の終わり、後編
☆平和だった時代:昭和後半~平成
硬い話が続きますが、とても大事な事ですので今回まで続けますね。
日高晤郎ショーは、昭和の終わりから平成の終わりまで放送されました。
その根っこは、日高晤郎さんが青春期を過ごした昭和30年代から始まっています。
戦後の苦しい中、平和な国になっていた日本。
その中に流れる極めて日本的な考え方を堂々とラジオでお話される晤郎さんに、私たちは魅了されました。
ところが平成の後半には、時に言葉狩りがひどくなり、晤郎ショーにアシスタントが付かなくなり、ランラン号の中継も外されて行きました。
このあたりから私は、時代の移り変わりに違和感を感じていたんです。
そして変な横文字も多くなり、同時にスマートフォンの普及で若者の急速な語彙力低下も始まりました。
それでも、私達には晤郎さんの言葉があった。
そんな土曜日があったから、私たちは私達でいられたのでしょう。
そして、私たちが晤郎さんを失った1年と1ヶ月後。
令和の時代が始まりました。
☆選挙妨害という新たなビジネス
今回、東京15区の補欠選挙で、昨日書きましたように明確な選挙妨害が毎日起こっています。
他党の選挙カーに、自分の選挙カーを並べて大音量で何時間でも罵倒し続ける。
これがまた不思議なことに、選挙違反では無いらしいんですね、今の法律では。
だから警察も動かない、らしい。
しかもその選挙妨害団体は、望外の様子をユーチューブ(インターネット放送)で生配信しています。
この配信は、見る人が多いほど、お金が稼げる仕組みですから、過激で違法ギリギリの事をすれば面白がられ、一定数の視聴者が集まる。
過激で迷惑な事をすればするほど、興味本位の視聴者が増えて、より儲かるという仕組み。
こういうのが合法というんですから、政治も法律も末期だと思います。
実際に300万払ったなら、当選を目指すのが普通ですよね。
でも、そういう人達の目的は当選では無いんです。
少しでも目立って、普通の立候補者の邪魔をすることですから。
今回のケースがこのまま見過ごされるのなら、今後は300万払って対立候補の陣営の数だけ妨害専用の立候補者を出していく陣営が出て来てもおかしくありません。
そんなバカなと思われるかもしれませんが、300万でライバルを潰せるなら対費用効果抜群なんです。
なぜなら、当選してしまえばそれぐらい簡単に稼げますから。
そして今日、今回の妨害者がマスコミ取材にこう答えてました。
「これからどんどん選挙妨害のための候補者が出てくればいいと思ってます。
こうやって妨害して、腐った国会議員たちを辞職させるのが目的ですから。」
頭悪いので、何言ってるか分かりませんねこの小僧。
昨夜などは他候補の演説会場で、小学生の前での大音量抗議活動。
異常すぎますが、テレビのニュースは国営放送を始め、無視しているので知らない方は多いです。
ではなぜこんなことになったのか?
なぜ警察やマスコミはこういう妨害行動に無関心なのか?
ひとつ気になることが有るので、最後にちょいと書いときます。
☆今回の、選挙妨害まで不思議な時系列
こういうポンカスが登場する背景となったのは、こういった流れが背景にあると思われます。
まず、令和元年の参院選。
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場所は札幌。
ここで安倍総理の演説中にヤジを飛ばした人が、警察によってその場から引き離されます。
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演説を聞く権利を持った人が集まっているのに、少数のヤジを飛ばす権利にスポットを当てた特定のメディア(北海道の放送局含む)が大騒ぎで報道。
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共産党と立憲民主党が、政治家として北海道警察の対応に抗議活動。
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3年後の2022年3月。
札幌地方裁判所で、表現の自由などへの侵害であるとし、北海道警察に賠償命令。
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その4ヶ月後の7月。
選挙演説中に安倍晋三暗殺事件が起こる。
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2023年6月。
札幌高等裁判所で、一部一審の判決を変更して、北海道警察に賠償命令。
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2024年4月。
衆議院銀東京15区補欠選挙。
1立候補者とその支持団体が、連日、至近距離から拡声器を使って大音量で他候補演説にヤジをかぶせる妨害行動。
妨害者はその様子をネット配信し、収益を得ている模様。
警察も放置状態。
こうして札幌でのヤジ事件から、安倍氏暗殺、そして今の選挙妨害ビジネスへを全てはつながっている流れです。
通常の選挙戦ができないまま、4月28日投票日を迎えることになります。
☆警察やマスコミが動かない背景
札幌で男女が選挙演説を妨害。
それを排除した警察。
マスコミと一部政党が、警察を非難。
裁判で警察が有罪。
警備が手薄になったところで、その当事者の安倍氏が演説中に暗殺。
犯人は、ド素人。それさえも阻止できず。
安倍氏暗殺後に、安倍氏が禁止していた自民党裏金作りが活性化。
自民党の内部崩壊が始まる。
混乱の中、自民議員が起こした問題で東京15区が空白となり補欠選挙。
定員一名の枠に9名の候補者立候補。
その中に1名、選挙妨害目的の立候補者。
連日の妨害行為にもかかわらず、札幌の前例から警察介入できず。
マスコミは自分たちが声援を送った抗議活動の延長上という事もあるのでしょう。
今更問題視できないという事かもしれません。
という事です。
こちらは、15区補欠選挙立候補者の討論会ですが、一度ご覧ください。
一部、こんなのが政治家を目指すの?と分かりますから。
国が駄目になる一方なのが良く分ります。
15区補選立候補者討論会
司会進行係が間抜けで、ちょくちょくうろたえていますが、そこは我慢です。
☆時代の分岐点となる東京補選
これまでの日本が確実に違う時代に突入したのでしょう。
明日も今日がなんとなく続くという時代は終わりつつあります。
どうぞそれぞれが、しっかり興味をもってどういう国を作っていくか、できる範囲で充分ですので考えておきましょう。
28日、投票の結果でこれからの日本が見えてきます。
ここの結果次第では、この後急速にこの国から、私たちの知る日本らしさが失われていく可能性も含んでいます。
私は、個人的にそんなのは嫌です。
私はもう歳だからどうでも良いんですが、子や孫の事を考えたら、やっぱりこういうのは嫌ですね。
普通に、穏やかで平和で笑顔が絶えない時間が愛しい。
性の平等とかなんとか言いながら、父親母親という呼び方を排して、親①親②と義務付けるバカな法律作る動きのにも大反対!
要は、晤郎さんが愛して、それに私たちが共感していた昭和後半の価値観を壊したくないという事です。
色々調べた結果、私は当たり前の日本人としての生活を子や孫に遺したいので、文化を守るという面からも日本保守党に注目しています。
さて、日本のこれからを決める分岐点となるであろう東京江東区限定の選挙、もうすぐです。
そこでおススメの一冊のご紹介を改めて。
いま日本に何が起こっているか。
あのウィークエンドバラエティ日高晤郎ショーの晩年に影響を与えた時代背景も明確に描かれています。
そしてそれが、現在にどういう影響を与えているかも、見えてきます。
ご興味ある方は是非、この本をご一読ください。
この本は、作家の百田尚樹さんと、ジャーナリストの有本香さんの共著です。
タイトルは、日本保守党。
飛鳥新社から出て定価1500円。
政治の本ではありますが、歴史や文化を見つめなおす本としても、読みやすかった。
特に、愛すべきお子さんやお孫さんがいらっしゃる方には、おススメの一冊であります。